メディカルスリープヘッドの論理とは?
目的は『脳脊髄液の循環促進』
脳脊髄液とは、血液やリンパ液と並ぶ三大体液と言われており、睡眠中に脳内をクリーニングしてくれるという大切な役割があります。
その他、脳に浮力を与えて衝撃から守る役割や、脳と脊髄神経に栄養を運んでくれる役割など、元気に生きていく上でとても重要な体液です。
脳脊髄液は、その名の通り、脳から脊髄を通って、骨盤辺りまで循環しています。
この循環が滞りない状態こそが自己治癒能力が高い状態と言え、逆に、様々な要因によって脳脊髄液の循環が滞ることで、脳機能は低下し、脳および身体の疲労感が抜けない、という状態を引き起こします。
メディカルスリープヘッドは脳脊髄液をどのように循環させるのか?
それは、2つの側面からアプローチします。
1.神経伝達・機能アプローチ
睡眠中は脳細胞が収縮し、隙間がたくさんできることによって脳脊髄液の循環が促進されます。特に、ノンレム3~4という深い睡眠ステージで脳クリーニング効率は高くなります。
神経的な緊張が睡眠の質を下げる大きな要因となり、結果として脳脊髄液の循環効率が下がります。
メディカルスリープヘッドの中には、副交感神経レベルを高め自律神経機能を高める手技アプローチが複数含まれたメソッドになっています。
2.構造・姿勢バランスアプローチ
脳脊髄液の循環を直接的·間接的に促すアプローチです。
大切な3つの概念[1.頭蓋バランス 2.横隔膜調整
3.骨盤アライメント]これらを総合的にアプローチすることでより高い変化を出すことが可能です。
メディカルスリープヘッドは主に「頭蓋バランス」に重きを置いた理論·アプローチです。
頭蓋バランスとは
頭蓋は、前頭骨·後頭骨などの「脳頭蓋」、頬骨·鼻骨などの「顔面頭蓋」、舌骨の23の骨で構成されています。
頭蓋の骨ひとつひとつのバランスが神経伝達や循環機能に影響している。その中でも、頭の後方に位置する後頭骨は頭部全体を支える土台の役割も担っているため、後頭骨の位置が崩れることで頭部全体に影響を及ぼします。
そして、顕椎と後頭骨を結ぶ関節(環椎後頭関節)は、脳脊髄液や血液、神経などの通り道になっているため、後頭骨が歪むとそれらの循環を阻害してしまいます。
後頭骨の歪みは姿勢不良や眼精疲労など日常の様々なストレスの影響を受けやすいため、それらも同時にケアすることで根本的な解決に繋がります。
横隔膜を調整する重要性
横隔膜の動きを改善することで、呼吸がしやすくなります。
自律神経バランスを整えるために「呼吸」は重要であり、良い睡眠のためには自律神経バランスが整っている必要があります。
呼吸をコントロールできるようになる=自分で自分の身体を整えることができるそんな自己治癒能力に直結する横隔膜へのアプローチは良い眠りには欠かせません。
骨盤アライメント
脳脊髄液は、頭蓋から脊柱を通って骨盤までを循環します。
この循環は後頭骨と骨盤の仙骨がポンプのような働きをすることで流れており、骨盤や背骨の歪みは循環不良に繋がります。そして、後頭骨が頭蓋の土台であれば、骨盤は背骨の土台となり、内臓とも密接に関わります。骨盤アライメントが崩れることで起こるトラブルは脳脊髄液の循環不良だけでなく、背骨の歪みや、内臓機能の低下など様々な要因となります。